エサも光熱費も資材も全て高騰養豚が続けられない千葉県の養豚農家
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豚の出荷作業中の山浮ウん(右) |
トウモロコシ、麦類、大豆油カス、菜種油カスを与えているが、ここ1〜2年で1トンあたり4万円台が7万円台へと、2倍近く値上がりしている。
配合飼料の価格安定制度はあるが、四半期ごとの値上がり額が1トンあたり6000円なら、5000円を補てんするというもので、値上がりした分全額を補てんする制度にはなっていない。2年前から値上がりが続いており、値上がりする以前の水準に比較すれば、補てんされてもなお、高騰しているのが実態だ。
エサ代などの経費が豚肉の販売価格に転嫁できればよいが、実際の販売価格は1〜2年前と同じ水準で推移している。エサだけでなく、電気代などの光熱費や資材費などすべて上がっている。このままではもう続けられない。養豚をやめる人も出てきてしまう。
自給飼料への支援制度もあるが、経営規模や飼養体系によって扱いが異なり、小規模ほど支援が受けにくいのが実態だ。
飼料米なら1年間の保管場所が必要になるなど、貯蔵施設の確保の課題もある。エサの配合(=さまざまな種類の単味原料を混合すること)も必要で、整った配合設備を持たない小さな養豚農家には、自家配合はハードルが高いのが実情だ。
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早場米「南国そだち」 (撮影=高知県農民連・中越吉正事務局長) |
[2022年4月]
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