参議院選挙公示にあたって
2022年6月22日
農民運動全国連合会
6月22日公示、7月10日投票で行われる参議院選挙は、日本の平和や国民の暮らし、農業にとってきわめて重要な選挙です。
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「軍拡よりくらし最優先の政治を」と声をあげた国民大運動実行委員会の国会前行動=6月8日 |
コロナ禍とウクライナ危機で、肥料・飼料・資材価格が高騰する一方、農畜産物価格が低迷し、多くの農家が生産を継続できるかどうかの崖(がけ)っぷちにあります。
参議院選挙で自民・公明と、その補完勢力の議席を減らし、農政の流れを大きく変えることなしに、農業生産の危機打開はありません。軍事費倍増を掲げる岸田政権に対して、「武器より食料を」「食料自給率を引き上げる農業予算を」という農民連の掲げる要求は、広く国民の共感を得るものです。
いま急激な物価上昇が国民を苦しめています。新自由主義で貧困と格差が拡大しているなか、「食べたくても食べられない」人々が増え続けています。史上最低の食料自給率を放置し、アベノミクスによる「異次元の金融緩和」に固執し、「円安」を放置し続ける岸田政権は「国民を飢えさせない」という国家としての最低限の責務さえ果たそうとしていません。
国民の暮らしと経済を国民本位に大転換させることが参議院選挙の大争点です。
野党共闘への攻撃が続き、軍事同盟と大軍拡が問われているもとで、「市民と野党の共闘」を推進する勢力の勝利が情勢を動かすカギです。
それぞれの地域で、条件に応じて参議院選挙勝利のために奮闘しましょう。
(新聞「農民」2022.6.27付)
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