「農民」記事データベース20220711-1512-10FONT>

旬の味


 私はわずかながら畑を6畝ほどやっている。益田市に越してから、ほぼ耕作放棄地だった田んぼの中でも、家の正面で水はけもまだマシな所を畑にした▼最初はいよいよ土が粘土質なものだからまともに育つ作物はなかった。毎年堆肥を1トンほど入れ、今年で6年目になる。とにかく水はけを良くするために重機で額縁明渠(めいきょ)を掘り、高畝にし、緑肥を畝間に生やす▼また、今年はキノコ菌床を畑に入れてみたが、今のところ悪くなさそうだ。植え付けまでは少なくとも2週間は間を置きたい。こうやってしっかりと湿気対策をし、梅雨時期、秋口の疫病をいかに防ぐかが重要だ▼当方は無農薬なので当然虫は来るが、虫はそこまで脅威ではない。毎日見て対処してやれば、野菜の力が勝つ。刈った草を干した草マルチも有用だ▼通路や畝上にこれでもかと入れると、フカフカしてとても気持ち良い。まだ完成には程遠いが、毎年試行錯誤しながら少しずつ良くなっていくことが実感できるのが家庭菜園の良いところだ。

(T)

(新聞「農民」2022.7.11付)
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2022年7月

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