「農民連に入ってよかった」
事業復活支援金の申請支援の中で 
岡山県農民
  
 収入減30%を確認しても農家はムリ… 
次々と難題だされ、あきらめていた
 コロナ禍の影響を受けた事業者を支援し、今年2月から申請が始まった「事業復活支援金」の最後の申請者から、「入金の知らせが届いた」と連絡があり、ホッとしています。新型コロナウイルスの影響を受け、収入が30%以上減少した事業者が対象でしたが、米農家には、大変高いハードルでした。
 私の場合、30%減と確認して、2月にパソコンで経済産業省のホームページを開き、申請IDを取得。事前確認のため、農協へ行くと、「年に1度の収入しかない米農家は『海の家』と同じで無理かもしれない」と言われました。 
 農協からの資料、そして農民連からのアドバイスで2018年〜22年までの収入平均が記入できる表をつくり、サポート会場に持参したところ、了承されました。 
 農民連の支えがあってこそ 
励まし合いやっと7人承認
 さっそく米農家に呼びかけ、自分で30%以上の収入減になっているか確認してもらったところ、半数以上が20%台で申請を断念。次に慣れないスマホで申請するのですが、確定申告書や宣誓書の写りが薄い、課税台帳がなければダメ等、次々と難題を言われ、1回で許可された農家はいませんでした。
 私の場合もサポート会場では了承されたのに、「税務署の収受印の位置が悪い」と、再度予約をとってサポート会場へ行くように言われました。会員さんの中には、もうあきらめようとした方もおられました。 
 しかし、せっかく農民連が申請期日を延ばすよう交渉してくれたので、みんなで励まし合いながら、7人の方が承認され、6月末にやっと最後の申請者から入金確認の連絡がありました。農民連の支えがあってこその成果だと思います。 
 みなさんから、「農民連に入ってよかった」とうれしい報告がありました。農民連を大きくしなければと思った今日この頃です。
         (岡山県農民連 秦明美) 
         (新聞「農民」2022.7.18付) 
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