援農で稲刈り乗り切ろう!
千葉県農民連
  
 地域の稲作の大黒柱 
小倉副会長の急病で役員・事務局が出動
 千葉県農民連は、稲刈り最盛期の8月下旬に急病で入院した小倉毅副会長(全国連副会長)の援農に取り組んでいます。
 入院で、早生品種フサオトメの収穫作業が、あとひと乾燥(乾燥機1回分)残すところでストップ。病院の先生に頼み込み、1週間で退院した当日から稲刈りを再開しています。 
 農民連も退院日に自宅を訪ねて様子を聞き、翌日から、とりわけ重労働となるもみすりの玄米30キログラム紙袋への封入・積み上げ作業を中心に事務局と、県連役員が行っています。 
 
  
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    玄米の紙袋への封入・積み上げ作業。左端が小倉さん  | 
   
 
 高齢化による農家の離農で頼まれる農地が年々増加し、小倉さんは現在15ヘクタールの水田を耕作しています。機械も大型化しているため、誰でも操作できるというわけではありません。小倉さんが無理をしないよう、家族もみんなで支えながら、「車には必ず助手が乗り、機械の操作も覚えないと」と話し合っています。 
 小倉さんも「役に立てないのではと心配する声もありますが、みんなでもみすりなどを手伝ってもらっている間に、機械の掃除など、別の品種を刈り取る段取りができるので、去年並みのペースに戻ってきています。地元の農家も忙しい時期なので、農民連の仲間に助けられている」と話します。 
 長期入院となれば、収穫用の大型のコンバインや、乾燥・もみすり・色選などの機械の調整・操作は、家族でも難しいものです。危険も伴うため、ふだん大型機械を操作している大黒柱の入院は、農業の存続に関わります。 
 高齢化で米袋の積み上げ作業を息子の仕事が休みの日に頼んでいる農家や、作業が軽減される1000キログラムのフレコン袋で出荷する農家も増えています。 
 準産直米や近隣の集荷もしっかりと
 小倉さんは稲刈り作業の合間を縫って、農民連の準産直米など、近所の農家の集荷も行っていたため、こうした作業もしっかり担い、9月中旬までの稲刈り作業が無事に進むよう農民連の援農を続けます。
        (千葉県農民連 信川幸之助) 
         (新聞「農民」2022.9.19付) 
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