ゲノム編集トマト苗の配布にノー!沖縄
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関連/ゲノム編集トマト苗の配布にノー! /ゲノム編集トラフグのふるさと返礼品取り下げを |
ゲノム編集食品の開発が進み、各地で実用化の動きが強まっています。それに対して、食の安全と環境、生物多様性を守ろうという運動が全国で広がっています。ゲノム編集トマト苗配布に反対する沖縄県と、ゲノム編集トラフグのふるさと納税返礼品からの取り下げを求める京都府宮津市の、市民による取り組みを寄稿してもらいました。
安全かどうかはっきりわかっていないのに、何も知らない子どもたちが真っ先に口にしてしまう可能性があります。もれなく今年小学校に入学したわが子もです。“これは声を上げなければ絶対に後悔する”と思い、この話を教えてくれた中曽根直子さんと一緒に「キッチンから社会を変える!あんまーずネットワーク」という市民団体を立ち上げました。「あんまー」とは沖縄の方言で“お母さん”という意味であり、食の安全や子どもの健康を願うお母さんたちとつながっていきたいという思いを込めています。こうしてゲノム編集トマトの苗が沖縄に入ってくるのを止めるための活動が始まりました。
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県庁で記者会見をしました。(右から)中曽根さん、金城さん |
それから私たちの声を聞いてくれるだろう議員さんに相談。23年2月には、県内すべての市町村議会、教育委員会、市町村長、県議会あてに「ゲノム編集トマトの種苗を受け取らないでください」と題した陳情書や要望書を提出しました。
賛同個人は515人、賛同議員は41人と大勢の方の名前を記載して、それぞれの部署へ声を届けました。その成果のひとつとして読谷(よみたん)村議会では、受け取りを拒否する意見書を賛成多数で可決するという結果を生むことができました。一度は審議されない状況になってしまった陳情を、再度意見してくれた與那覇沙姫議員と城間真弓議員の尽力があったおかげです。
国や企業へお願いしたいことは消費者の権利の尊重と個人が判断できるための表示の義務化です。開発された食品が人々にとって安全かどうかはもちろんのこと、子どもたちが育つ未来の環境を保持していけるものであるかを、慎重に判断していただきたいと切に願っています。
[2023年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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