「農民」記事データベース20230814-1565-09

旬の味


 6月の大雨。和歌山県も甚大な被害が出ました。スマイル小麦は1週間前に収穫を終えていましたが、その麦わらがイノシシよけの柵に引っかかり、上流からあふれた雨水をせきとめ柵が倒壊▼溝もつぶれたので市役所に相談しましたが、「被害面積があぜだけになるから申請しても補助金は少ないよ」と言われて断念。夏のうちに修繕しようと計画していますが、ボランティアを呼びかけるのも気が引けるこの暑さだ▼10年に1度と言われる異常気象がいくつも発生し、「地球沸騰」という言葉も納得。もう地球は長くないんだろうなと心配でならない。今の気温ならどこの国の作物を育てるのが適しているのか? 小麦を育てるのは難しくなっていくのか? この国の食料も農家さんの健康も心配▼しかし、あぜや溝の復旧が全額補償されないことにも疑問を感じる。その補助も国からしか出ないなんて。農家を支えずにどうやってこの先もこの国で生きていくのか。新聞「農民」を知らせて声を大きくしなくっちゃ。

(澄)

(新聞「農民」2023.8.14付)
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2023年8月

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