旬の味
わが家の手打胡桃(てうちぐるみ)は昨年から感染拡大した「クルミ黒斑細菌病」により今年、収穫したのは大不作の昨年よりも更に少ない7分の1程度と壊滅的状況だ。この病気は細菌が枝に感染し7月頃から葉が枯れ始め落葉。実が成熟前に落果もしくは未熟になり収穫量に多大な影響をもたらすものである▼感染2年目の今年。春には問題なく青々とした葉を付けており、受粉も霜の害を受けながらもほどほどに実を付けていた。しかし7月には葉が枯れる木が出始め、9月にはほとんどの木が落葉。昨年以上に病害が深刻化してしまった▼残念ながら今年、手打胡桃には病気の抵抗力等を見いだすことができなかったが、昨年同様に病気の影響を受けていた近隣のオニグルミ等は今年ほとんど落葉せず病気の影響がほぼなかった▼他の胡桃種は抵抗力をつけているのではとも考えられる。農薬を使用するのも手であるが、それに頼らず自然の力で抵抗力をつけてほしいと願う。木の力を信じてこの状況と向き合っていきたい。 (K)
(新聞「農民」2023.11.13付)
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[2023年11月]
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