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どろんこ村を訪れた高校生の皆さんと小笠原さん(中央) |
生産から加工・流通・販売、そして交流を「有機農業」を軸に営む小笠原弘さんと渡部千美江さん。地元の農民連と「アツミ産直センター」の会員で、ブロッコリーやキャベツを産直センターに出荷しています。
日本人の平均的な暮らしを世界中の人々がすれば、地球が2・9個必要だと言われる中、生産者としてだけでなく、多様な形態の農業体験を受け入れ、消費者とともに、大きな視野を持ち、自分自身が循環の一部だという「地球1個分の暮らし」に取り組んでいます。小笠原さんに話を聞きました。
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渡部さん(左)と小笠原さん |
ここには就学前の子どもから、実習や研修で大学生などが来ます。年間を通して「週末暮らし」をしながら、季節ごとの田畑や動物の様子を学ぶプログラムもあります。野菜を作って家畜の命を絶ち、食べることで広い視野でのつながりや空間・時間の感覚を持ってほしいと思っています。
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食と農の在り方とは、を説明する小笠原さん |
今回は1回限り、キャベツ20キログラムの出荷だったけど、中学生の皆さんが食べて「甘い」と感じてくれたのは、きっとそれが本来のおいしさじゃないかな。高校生が自分たちで食べるためじゃなく、後輩の中学生のために行うのもユニークだよね。ここに来た彼女たちが言った質問も鋭くて驚きました。
私たちの地域でも今後、学校へ有機農産物を提供していく動きを強めたい。以前、県内の学校給食に私たちの有機ダイコンが納入される話が持ち上がりました。でも、その畑は有機JASを取得していなくて、結局ダイコンは長崎から仕入れられたそうです。作り方は同じなんだけどね。地域内でのそういう合意形成を含めた動きも大事です。
そして有機農業の推進を高校生ががんばったんだから、農家や農民連としても、やれることはきっとあるよね。(次回は、小学校の栄養教諭の取り組みを紹介します)
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三重県大台町 成田千恵子 |
[2024年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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