再発見! 日本の食と農の大切さ新婦人東京/産直10周年夏まつり
「こんなに安心できる産直運動に参加できて本当にうれしい。もっとたくさんの人にすすめたい」「日本の食と農の大切さを再発見できた」――新婦人産直10周年「東京夏まつり―食と農 いのちまもる輪をひろげて」が七月十一日、東京・昭島市のメッセ昭島で盛大に開かれ、親子連れや家族ぐるみを含め三千五百人が参加しました。
会場は押すな雄なの超満員「東京夏まつり」は夏まつり実行委員会(新婦人東京都本部、農民連の東京、千葉、茨城、神奈川、岩手の各都県連と本部)が主催し、東京食健連が協賛、昭島市と国分寺市が後援。強い風雨のなか、続々と参加者がつめかけ、会場は人、人、人で超満員。 第一部は、昭島鳳凰太鼓の勇壮な演奏でオープニング。実行委員長の上伸子さん(新婦人都本部会長)の開会あいさつに続き、前夜中国との女性団体の交流から帰国したばかりの井上美代さん(新婦人会長・参議院議員)が、全国で八万ボックスになり、十周年を記念する初めてのまつり開催の意義をのべ、さらに発展させようと呼びかけました。 食と農を守るシンポジウムもまつりのメイン行事の一つでもあるシンポジウムには、主婦連合会副会長の清水鳩子さん、練馬区で自分の畑を開放して農業体験農園「風のがっこう」を開園しその校長をしている白石好孝さん、産直協事務局長の斉藤敏子さんがパネラーとして出席しました。清水さんは、WTOや新農基法によって日本の食や農が多国籍企業に食いつぶされようとしているなかで、新たな産直の運動が求められることを指摘し、「国産を求める国民の要求を実現していくうえで、農業や食品、流通などさまざまな分野が志を一つに運動していくことと、新婦人が農民連食品分析センターを活用して自信を持って信頼できる食の情報を知らせていくのが大事だ」と強調しました。 白石さんは「バブルの時に都市農業は効率が悪く必要ないといわれたので、人の暮らしにとって農業が大切だと知らせようと体験農園を開園した。百十一組の人たちに野菜作りを指導しているが、このなかで都市住民が本来の豊かさは何かを農業を通して探し求め始めている。農業は向かい風から追い風になっている。今後も農業の大切さを多くの人に知らせるために農園を増やし、地域で地道にやっていきたい」と抱負を述べました。 斉藤さんは、十年に及ぶ新婦人との産直運動の果たしてきた重要な役割を明らかにし、農業をつぶそうとする政府の攻撃に対して「ものを作ってこそ農民」をスローガンに、豊かで安心できる全国各地の農産物を供給し、産直を大きく発展させるために奮闘する決意を表明しました。
農民連の店はどこも大盛況第二部では、ヒューマン・ファーマーズのミニコンサートや新婦人班・小組のコーラス、寸劇、民謡などが発表され、花笠音頭では参加者も一緒に輪になって踊りはじめ、楽しみました。約二百五十人参加した農民連の各組織の代表に新婦人の支部・班から感謝をこめたプレゼントが贈られる場面も。 農産物販売・食べ物コーナーをはじめ、そばがき、うどんうち、太巻き寿司や豆腐つくりの体験コーナーは何重にも人垣ができ身動きできないほどの大盛況。わら細工・竹細工の体験コーナー、ドジョウすくい、スイカ割りコーナー、農民連食品分析センターの検査の実演、産直ボックスの見本、健康相談など、多種多彩な催しで、とにかくにぎやか。やっとの思いで食べ物やお目当ての農産物を手にしたり、売り切れで買えなかった人も続出しました。 まつりには、国分寺市の山崎眞秀市長と国立市の上原公子市長からメッセージが寄せられました。
(新聞「農民」1999.7.26付)
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[1999年7月]
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