農民連大会会場

人気呼ぶ「栽培説明会」

関東ネットのトウモロコシ「スーパースイート・きぼう」

　関東ネットが取り組んだトウモロコシ「スーパースイート・きぼう」のリレー出荷は、第十三回大会でも大きく注目されました。この取り組みを報告した栃木県連の海老原さんのもとには発言の後、「うちでも作りたいが、どうしたらいいか」という問い合わせが殺到。あまりの関心の高さに、二日目の夕食後、にわか「栽培説明会」が開かれました。これまでの大会ではなかった光景です。

　ところがこの説明会も予想外の大反響。遠くからのぞきこんでも声が届かないような人だかりで、活発な質問が吹き出しました。「いつ種をまいたらいいか」「どのくらいの範囲にいくつ種まいたらいいか」「害虫の防除は？」……質問はこまかな栽培方法にまで及んで、皆“話したくてしょうがない”といった様子。しかしそこは“物を作る”農民どうし。専門的な栽培知識が交わされ、どんどん話が進みました。

　説明会では、沖縄の参加者から「輪作体系に生かしたい。早出しもしたい。だから一月中には種が欲しいのだが」などの声が出され、大会期間中に集められた「きぼう」の種子の申し込みには、北は北海道、岩手、南は宮崎、大分、沖縄と、全国各地から注文が寄せられました。

　昨年のリレー出荷では、市場から評価の高かった「スーパースイート・きぼう」。昨年一年間各地で栽培してみたことで品種の長所短所も判明。その経験を生かして、関東ネットでは今年は昨年の二倍に生産を増やそうと意気込んでいます。また東海ネットや九州ネットでもリレー出荷の検討が始まり、日本全国でリレー出荷の夢がにわかに現実味を帯びてきました。

＊スーパースイートきぼう

一袋二千粒（三千六百円、税・送料別）　問い合わせ先　茨城県西産直センター　松本まで　電話〇二九六―四九―三七〇七　Ｆａｘ四八―三〇六一　栽培方法を詳載したチラシをファックスで送信可能