「農民」記事データベース20010709-500-06

税金一口メモ

計算ノートで多額の徴税跳ね返す


 青森県五所川原市の佐藤要吉さんに、今年二月、所得税三百六十七万三千六百六十七円の「納税義務消滅通知書」が届きました。

 佐藤さんが「所得税(八百万円)と延滞税を合わせて千三百万円、それに市民税、国保税の督促が来ているが、とても払えない」と、農民組合に相談に来たのは九年前のことです。

 最初の年は、息子の栄悦さんと二人で三年分の「計算ノート」を記帳して、五所川原税務署に納税猶予の交渉に行った佐藤さん。それから毎年、ノートを使って「多額の税金を払える能力がない」ことを証明。九七年には、税務署員が自宅に、本当に税金を納めることができないのか確認しに来ました。

 そうして、ようやく納税義務の消滅が認められた佐藤さん。多額の徴税攻勢に苦しめられているリンゴの剪定仲間に、「税金が高くて困っているなら農民組合に入れ」と声をかけ、そのうちの一人が近々入会することに。また、他の人たちを対象に組合の説明会も予定しています。

(新聞「農民」2001.7.9付)
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2001年7月

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