「農民」記事データベース20020603-541-17

熊本 城北産直センター

消費者との意見交換が野菜作りの励みに


 新婦人との産直を始めて、今年で十九年目を迎えました。週に一回の集荷と、消費者の自宅までの配達は、私たち自身の手で交代で届けています。熊本市内の配達は一日がかりです。

 長い産直のなかで苦労するのは野菜ボックスの中身です。葉ものがどうしても毎週続きます。根ものは月に一回か、ものによっては隔週にするなど、消費者の気持ちを探りながらお届けしています。たまに白菜や大根が残っていると残念な気がします。

 私たちが心がけているのは、何といってもおいしい野菜作りです。数年前からボカシ作りを始め、このボカシを野菜だけでなく米作りにも活用しています。「産直の野菜はスーパーの野菜より旨い」「私たちの子どもは、産直の野菜で大きくなったのよ」と嬉しい激励をうけることもあります。

 私たちは消費者との交流を大事にしています。新婦人の班会から声がかかれば、都合のつくかぎり出かけて行き、野菜ボックスへの意見や、野菜作りの苦労話など意見交換します。これらの交流が野菜作りの励みになり、活力になっています。

 しかし産直だけでは飯は食えません。農民連や産直のつながりと同時に、スーパーや八百屋さんも視野に入れた販路の拡大に取り組んでいるところです。

(熊本城北農民組合産直 センター 山下公一)

(新聞「農民」2002.6.3付)
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2002年6月

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