「農民」記事データベース20020617-543-03

農業委員

二期目をめざして立候補

菅井巌(山形県鶴岡市)

関連/農業委員連絡協議会を結成


 農業委員となって三年が過ぎました。この間、他の農業委員とも協力して「セーフガードの本発動」「BSE損害補償などの対策」「学校給食への地場産品の利用」など、総会ごとに建議をしてきました。

 しかし、地域の農業はいっそう困難な状況をむかえています。鶴岡市における農産物の主力は水稲。ところが、減反三割と生産者米価の下落で、粗生産額がここ十年で約四十億円減少しています。そのうえ経済不況で、土建業・製造業に働く兼業農家はリストラや休業などで仕事を失い、収入もなくなるという「ダブルパンチ」を受けています。まさに小泉内閣の痛みばかりを押し付ける「構造改革」が、農家の経営とくらし、地域の経済を破壊しています。

 鶴岡市は兼業農家率が九一%と高く、失業したために集落で農作業をする人が増えています。耕作できる土地はあります。市で行なっている朝市や農協の産直施設、そして庄内農民センターが生協共立社と提携している産直野菜コーナーや夕市など、いわゆる「地産地消」の取り組みが進んでいます。「生産意欲」が沸いてくれば、もの作りできる条件があります。

 こうしたもとで、この七月に行なわれる農業委員選挙に私は二期目をめざして立候補します。生産意欲を削ぐ「農業版構造改革」に対峙し、農家の目線に立ち、農家を励まし一緒に「もの作り」をしてゆく決意です。


農業委員連絡協議会を結成

千葉県農民連

 千葉県農民連の第一回農業委員学習・交流会が五月二十五日、八日市場市で開かれ、十六人の農業委員が参加、農民連農業委員連絡協議会を結成しました。

 学習交流会では、大木伝一郎県連委員長が、農業情勢と農民連会員の農業委員の役割について報告。県内唯一の女性農業委員である船橋市の斎藤教子さんと八日市場市農業委員会長の依知川智さんが活動を報告。質疑応答した後、八日市場市にある都市と農村交流ターミナル「ふれあいパーク」や多古町にある道の駅「あじさい館」を見学しました。

(新聞「農民」2002.6.17付)
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2002年6月

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