「農民」記事データベース20040126-620-07

山形から生産者16人が“出張”販売

横浜市の保育園でふるさと産直市

山形 庄内産直センター

関連/夏は涼しく快適だよ


 蒸かしジャガイモをおいしそうにほおばる園児たち。つきたてお餅を入れたアイガモ汁に行列ができ、「餅まき」で園内に歓声が響きわたった十二月十四日、山形県庄内産直センターの生産者十六人が、横浜市内の苗場保育園を訪れ、「ふるさと産直市」で農産物や漬物、干物などを販売しました。

 この産直市は今年で五年目。苗場保育園とは、八八年にお米の産直を始め、翌年からは園児と父母らが庄内を訪れ、春は田植え、秋は稲刈りと、毎年交流しています。

 前の日の夜、保育園との交流会で、「来年必ず田植えに行くのでよろしく」と父母会の中嶋さん。生産者の斎藤久助さん(羽黒支部)は、「初めて参加して、こんなに歓迎されて驚いている」と感想を話します。

 初参加の伊藤市太さん(飽海支部)は「五回も餅をついたのでさすがに疲れたが、こうして交流することが本当に大切だと感じた」と語っていました。

(庄内農民センター 菅井巌)


昔の姿とどめる茅葺の家

夏は涼しく快適だよ

葺き替え終わった三好さん宅(山口県農民連会長)

 春のような日だまりにたたずむ茅葺(かやぶき)の民家。今ではめっきり見る機会が少なくなりました。

 山口市仁保の三好宣捷さん(山口県農民連会長)は四年がかりで四方を葺いたばかり(写真〈写真はありません〉)。「オレの代はこれで最後かなあ」と言います。囲炉裏を使わなくなってもちが悪くなったとはいえ、南面は三十年、北面でも十五年はもつそうです。

 茅は、隣の旭村佐々並の女性たちが毎年刈り取って干し、保管してきたもの。仁保にいる高齢の屋根師さんが葺き替えてくれました。

 昔は茅頼母子(かやたのもし)といって、どの家も茅をたくわえ、葺き替える家に出し合ってきました。今は、集落に数軒ある茅葺屋根もトタン板をかぶせ、本来の姿を届めるのは三好さん宅だけ。「夏は涼しくて快適だよ」と語っていました。

(新聞「農民」2004.1.26付)
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2004年1月

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