「農民」記事データベース20040705-642-06

山形・田川食健連が総会

自給率向上の請願署名活動広く

農民連の山本参与が講演


 山形県の田川食健連は、六月四日に第十四回総会を開き、「暮らしのなかの食と農―日本・タイFTA(自由貿易協定)交渉と鳥インフルエンザ問題を中心に」と題して、農民連参与の山本博史さんに講演を頂きました。(写真〈写真はありません〉

 山本さんは、「タイは米の最大の輸出国だが、生産性は日本の四分の一。輸出価格競争で、国内の農民は採算が合わず、離農や耕作放棄が進んでいる」と、タイの農村の変化をリアルに語りました。

 またタイ米輸入の問題について、品種特性、し好、輸出形態の違いなどの問題をあげ、「どこからでも輸入できるほど世界に米はない」と述べ、「米改革」を進め、財界の言う通りに自由化と輸入依存を強める日本政府の姿勢を批判。鳥インフルエンザの問題では、「タイでは二カ月以上も発生を隠し続けた」「最近、新たに発見され、タイではいまだ終息していない」の発言に、会場から驚きの声があがりました。

 最後に山本さんは、「世界の流れのなかで、『もうひとつの世界は可能だ』ということが明瞭になっていることを確信にして、地域からの運動を発展させよう」と結びました。

 総会では、田川でも食料自給率向上を求める請願署名活動を広く呼びかけることを確認。また、四月の国際シンポに参加した佐藤大樹事務局次長と、一月の世界社会フォーラムに参加した菅井巌事務局長が、それぞれの様子を特別報告しました。

(庄内農民センター 菅井巌)

(新聞「農民」2004.7.5付)
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2004年7月

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