「農民」記事データベース20040705-642-11

旬の味


 雑草とのたたかいは梅雨明けまで続く。といっても「シャツ雑草にぶっ掛けておく」(栗林一石路)ほど大きな雑草との格闘ではない。言ってみれば小さい雑草との駆け引きや知恵比べ。どうやっつけようかとぶつぶつ独り言の畑の日々▼雑草というヤツはどんなに小さくても発芽すればすぐ細かい根で土くれを抱き込む。抜いてもその小さな土塊が地につけばそこから地中に根が伸びる▼少し伸びると引き抜かれて葉が枯れても「葉が減っただけ余計な蒸散しなくなる」とばかりに、根が生きている限りは雨降りを待つ。どんな条件下でも可能性をあきらめないのだ▼スギナとの格闘――根は地獄まで伸びてなんかいない。スコップで掘ってみると意外に浅く、地下でつながって“根ットワーク”を組んでいるから各個撃破ではダメ。一網打尽に限る。「イワンの馬鹿」の悪魔のシッポのように不気味な黒い根。お日様がまぶしいのか日に当てると案外ダラシナクすぐ干からびて枯れる▼ともかく天気をみながらキャツラとの目に見えない格闘は続く。

(節)

(新聞「農民」2004.7.5付)
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2004年7月

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