「農民」記事データベース20040712-643-09

分析センターだより

食品の添加物や農薬ふえ分析幅の拡大求められる


 農民連食品分析センターに勤務して三カ月。同時に、茨城県に住んで三カ月が経ちました。週末、茨城県でのイベントによく参加します。イベントに参加すると、外食店に入る暇さえありません。仕方なくコンビニエンスストアに行きます。サンドイッチに飲み物、時には総菜を付けます。最低限、原材料名だけは見るようにしていますが、そこでいつも二の足を踏んでいます。なぜなら…

 例えば、飲み物の裏の表示をよく見ると、最初の方の「クエン酸」や「食塩」などに続いて、「甘味料」が目に付きます。かつては砂糖で補われていた甘味が、最近は人工(天然抽出)甘味料に替わってきています。いま多いのは、スクラロースという甘味料です。砂糖の六百倍の甘さがあるうえにカロリーにならないスクラロースは、生産量や販売量は明らかではありませんが、メジャーなスポーツ飲料にはたいてい使われています。

 インターネットで検索してみると、スクラロース入りの食品は、「ノンカロリー」や「カロリーオフ」が人気の理由のようです。しかしスクラロースは、毒性についての報告が少なく、二〇〇三年の国会での日本共産党の井上美代参議院議員の質問でも、食品加工工程で発生する塩化水素ガスが問題になりました。スクラロースは塩素化合物なので、環境中への蓄積も心配です。

 農民連食品分析センターでは、蛍光検出器というものを新たに導入しました。社会に出回る食品添加物や農薬の増加にともない、農民連食品分析センターでも分析の幅の拡大が求められています。

(N)

(新聞「農民」2004.7.12付)
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2004年7月

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