「農民」記事データベース20040712-643-14

旬の味


 今年は高校の同窓会の当番で三十年ぶりに級友と再会。白くなったり、薄くなったりしていたが、それぞれの経験や能力を生かして役割分担した▼「シリーズ生きいき農業高校」の幅広い学習に感心する。私も学生時代、ブドウを作って近くの温泉旅館で販売したり、冬場は高温多湿の加工室で納豆を作ったりした。この納豆は、今でも同窓会の引き出物だ▼学習の中心はプロジェクト活動で、問題点を見つけ、対策を考え、実行し、そして反省すること。「農業高校は不思議な力を持っています。農業の持つ農の力と教育力がうまく合致して、パワーを発揮しています」という先生の言葉は、その通りだと思う▼しかし私の県では、十四校ある農業高校を二校に減らす計画が進んでいる。理由は、年金改革で問題になった出生率の低下。共働きで子育てすることのたいへんさ、食事に対するアレルギーなど、これからますますひどくなるだろう。どんな職場でも安心して子育てできるようにしなければならない。地域農業のためにも母校をなくしたくない。

(督)

(新聞「農民」2004.7.12付)
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2004年7月

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