ひいらぎ保育園 みのう農民組合 田植え交流会
〈福岡・浮羽町〉
田植えやら泥投げっこやら
おいしいだご汁「お代わり!」
福岡県久留米市にある「ひいらぎ保育園」の子どもたちが、六月二十七日、わくわくしながら浮羽町にやってきました。
この保育園では、田植えが保育の一環で、顔なじみの子どもたちもいっぱいです。吉井町にある、みのう農民組合米部長の中村清人さんのほ場で、さあ田植え。
田んぼに張ったひもに沿って、子どもたちとお父さんやお母さんが一列に並びます。みんな手馴れたもの。でも一方で、泥投げも始まっていました。一時間ほど植えておしまい。「かなり植えたつもりなのに、たったこれだけ?」と、十分の一ほど埋まった田んぼを見るお母さん。
最後の泥合戦で、泥だらけになった子どもたちは、そのまま交流会場へ。泥を落とした後に待っていたのは、オニギリに、だご汁とお漬物。はちみつ入りのだご汁は、おいしいおいしいと、子どもたちも自分でおわんを持ってお代わりに行きます。「この高菜、おいしい」との声に、ハンバーガーだ、スナックだ、という子どもが多い中で、この子たちには、しっかりした「食」が身についてるなあ、とうれしくなりました(写真〈写真はありません〉)。
交流会では、「私たちはお野菜を配達してもらっているが、虫も届けてもらってる」(笑)、「子どもに、お米はこのように育つのよ、って言ってもなかなか分かってくれない。実際に体験する機会を作ってもらってうれしい」「二十数年ぶりに田植えをした。懐かしかった」など、一人ひとり自己紹介しながら、交流を深めました。
最後に、書記長の佐々木督文さんから、甘い桃の差し入れがあり、みんな顔がほころびっぱなし。両手に桃を握ってかぶっとかぶりつく子も。たくさんの桃をお土産に、帰路につきました。
組合員も、「いろいろな話が聞けてよかったなあ」と満足げでした。料理を作った奥さんたちを入れて三十人の組合員、ひいらぎ保育園園児・保護者も三十人、総勢六十人でした。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2004.7.19付)
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