「農民」記事データベース20040719-644-11

晩生種サクランボ 大将錦

収穫が真っ盛り


一粒一粒丁寧に

山形・天童

 天童産直センターの太田農園では今、晩生種のサクランボ「大将錦」の収穫が真っ最中。今年は四月に雪が降った影響で収量は平年作でした。

 「大将錦」は、二十五年ほど前に農民連会員が発見した品種で、果実が大きく、甘味が強く、果肉が硬めで日持ちするのが特徴です。農民連のブランドとして会員を中心に育成を始めました。一粒一粒、宝石のように輝く真っ赤に熟したサクランボは、食べてしまうのがもったいないくらいです。

 太田正良さんはサクランボを作って三十年以上。それでも毎年収穫が終わるまで、天候や害虫の心配など、神経を使うことが多いそうです。緑の葉陰から顔をのぞかせる、枝いっぱいにたわわに実ったサクランボは、見ているだけで思わず笑みがこぼれますが、生産者の苦労はたいへん。土づくり、枝のせん定、消毒、肥料、雨から守るビニールテント張り、そのためのパイプ建て、鳥よけネット…。収穫時にも一粒一粒丁寧にもぎ取って箱に並べます。こんなに人手がかかっては値段も高くなるわけです。

 太田さんは、消費者のみなさんに安心して食べてもらおうと、土づくりに励み、農薬を最小限に抑えるなど、天童産直センターのリーダーとして誇りをもってサクランボを作っています。

(山形県農民連 柴田雅子)

(新聞「農民」2004.7.19付)
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2004年7月

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