「農民」記事データベース20040726-645-10

演劇

子どもからおとなまで楽しめる

ミュージカル「ピッピ」

ロングセラー児童文学 日本初の舞台化


 この夏、新しいファミリーミュージカル「ピッピ」が登場します。ピッピは九歳の女の子。いつも長くつ下をはいている力持ち。父は海賊の船長、海で行方不明。母はピッピが生まれてすぐに亡くなり、ひとりで生きるしっかり者です。

 原作は一九四五年に出版されたアストリッド・リンドグリーンの『長くつ下のピッピ』。世界五十七カ国で翻訳されて、約三千万部を売り上げ、今も子どもたちに愛されつづけている児童文学のロングセラー。今回は日本で初めての舞台化。脚本はスタフォン・イェーテスタム。翻訳は常田景子、演出は宮田慶子です。

 物語は、ある日、「ゴタゴタ荘」というあばら家にピッピが帰ってきたところから始まります。ピッピは猿と馬を連れて一人でこの家に住んでいます。お隣に住む優等生の兄妹、トミーとアンニカとすぐに仲良くなります。そして、施設に入れようとするおとなたちを追い返したり、サーカスを見たり、学校に遊びにいったり、お茶会に出たり、ピッピは様々な経験を積んでいきます。ピッピの自由で天真らんまんな振る舞いにおとなたちはてんてこ舞い。さてどんな騒動が巻き起こるのか…。

 演出の宮田慶子さんは「ピッピはとてもユニークな女の子です。真っ赤なおさげ、そばかすだらけの顔、片方ずつ色違いの長くつ下、大きな靴…。そして、ピッピの何より素晴らしいところは、その自分の“ユニークさ”を愛し、自信を持っている点です。自分に自信を持てなくなり、自分を愛せない“心の酸欠”が、“他人と一緒なら安心”というゆがんだ依存性を生み、その心の裏返しが、“違うものを排除しよう”という“いじめ”も生みます。健全な心の持ち主“ピッピ”を見にきてください」と語ります。

 出演はピッピに篠原ともえ、トミーに●澤貴彦、アンニカに高山璃奈の若手をはじめ、土井裕子、松金よね子、力也ほかが脇を固めています。子どもからおとなまで楽しめる舞台に期待が高まっています。

(鈴木太郎)

 8月1日〜15日、東京・三軒茶屋・世田谷パブリックシアター。大人8500円・小人7500円。連絡先=キョードー東京 電話03(3498)9999

 ●=木偏に夘
(新聞「農民」2004.7.26付)
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2004年7月

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