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北海道・東北ワイド特集(3)

岩 手


けっこう繁昌してま〜す

オープン3ヵ月/西磐井の直売所

 岩手県西磐井農民組合で直売所を始めてから三カ月になりました。
 心配されていた出荷も、会員さんたちの努力で種類が増え、最初の売り台では間に合わなくなり、コンテナを地べたに並べたりして、売り場を拡げています。ハウス野菜や露地野菜も多様になり、椎茸や干しゼンマイ、わらび、ふき、みずなど山菜も多く出ます。

 毎週日曜日の開店時間まぎわになると、うれしいパニック状態。一時間もするとおおかた品物がなくなります。
 カブト虫も飛ぶように売れています。カブト虫がたくさん発生しているところを発見したある母ちゃんが、友達の協力を得て捕らえ、容器につがいで入れて出しているのです。

 出荷している組合員たちはすっかり友達になってしまいました。売り場を閉めてからの反省会は、自慢の漬物など出し合い、お茶をいただきながら、野菜を作る話や、料理の話、出荷までの顛末などなど、無限に話題は広がります。おもしろおかしい話のなかから、ものを作る意欲が限りなく湧いてきます。

 そんななかでも、売上金が結構たまったらと喜ぶ母ちゃんがいれば、一日二〜三百円にしかならなかったが、仲間とやっていると楽しいし、勉強にもなると利益を度外視した宮沢賢治みたいな父ちゃんもいます。
 出れば楽しくて、しかも儲かる日曜野菜市は、組合員にとって、待ちきれない日になりました。

(西磐井農民組合・阿部四郎)


漂う湯治場の雰囲気/夏油温泉

 岩手県連の書記長の“決定”により、七月十二日、岩手の専従二人で夏油(げとう)温泉に“取材”に行きました。
 夏油温泉は、岩手県のほぼ真ん中にある北上駅から四十分。急峻な谷あいにあります。「疝気の湯」「洞窟の湯」など、清流を眼下に見下ろす露店風呂も豊富。若い人にも大人気の温泉で、取材日は雨の平日にもかかわらず、どのお湯にも先客がいるにぎわいぶりでした。
 自炊部に宿泊している六十過ぎの男性いわく「湯治に来るならここが一番」とのこと。強い酸性のお湯が肌の奥までじっくりと癒します。なお、冬場は道路が閉鎖されて行けません。文字通り夏向きの温泉です。
(岩手県連・岡田現三)

(新聞「農民」1999.8.2付)
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