「農民」記事データベース990802-415-11

北海道・東北ワイド特集(5)

山 形


庄内名産「だだちゃ豆」

その美味と名前の由来は?

 山形県鶴岡市白山を中心として庄内全域で「だだちゃ豆」という「枝豆」が作られています。私たちの地方では「枝豆」と「大豆」は違います。大豆は「味カイ豆」といってみそや、豆腐、納豆などにしますが、若取りにしてゆでて食べることはしません。

 「だだちゃ豆」という枝豆と大豆の種は全く違います。庄内地方では、お父さんのことを「だだちゃ」といいます。昔、献上された枝豆を食べた殿様が、あまりのおいしさに「どこのだだちゃが作った枝豆か」とたずねたことに名前の由来があるという説と、伊達藩からきた「茶豆」という説があり、定かでない。

 栽培方法や種子については、昔は農家個々人の秘伝的なところもありましたが、有名になり、広く栽培されるにつれ、マニュアル化されてきています。同時においしく作るため、ぼかし肥作りなど、努力も続けられています。また、雑草対策、害虫対策として、いかに農薬を使わないか、減らすかということにも努力を続けています。

 山形大学農学部が調査研究していますが、別の地方で栽培すると、独特の甘みと香りがあまり良くできないなど、わからないことの多い作物です。

(庄内産直センター・渡部正一)


来年へ向け栽培技術向上を

サクランボの収穫を終えて

 雪のなかでの剪定作業から始まったサクランボ作りも、全品種の収穫が終わり、来年に向けての夏期管理に入ろうとしています。
 今年のサクランボの作柄は、当初平年並みと見られていましたが、開花期の低温、降雨によって結実が悪く、平年の七割程度。日照不足や雨が続き、品質低下も心配されましたが、摘果などの工夫で「味」を失わずにすみました。
 生育の遅れを消費者に理解してもらうなど、悪戦苦闘の毎日でしたが、会員みんなのふんばりでなんとか乗り越えることができました。取扱量も順調に伸びていますが、天候の異常で生産量が大きく左右されるため、どんな時にも対応できるよう、会員拡大と栽培技術の向上が今後の課題と考えています。
(山形産直センター天童事務所・今野正夫)


新婦人とサクランボ狩りを楽しむ

 山形県南陽市の産直センター事務所で米産直をしている米沢新婦人と「さくらんぼ狩り交流会」が七月四日に行われ、新婦人会員と子ども十七人、生産者ら二十二人が参加しました。
(置賜農民連・神部伸也)


新婦人とサクランボ狩りを楽しむ

 東京に勤めていた息子が山形市本沢地区に帰って来て、七夕祭りを復活してから三年。だんだん豪勢になり、老若男女が飾りの下に集まるようになった。
(山形地方農民連・横尾秀一)

(新聞「農民」1999.8.2付)
ライン

<<BACK][1999年8月][NEXT>>

HOME WTO トピックス&特集 産直・畜産・加工品 農業技術研究
リンク BBS 農民連紹介 新聞「農民」 農とパソコン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒171-0022
東京都豊島区南池袋2-23-2
池袋パークサイドビル4階
TEL (03)3590-6759

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-1999, 農民運動全国連合会