「農民」記事データベース20121210-1049-12

TPP・消費税増税ストップ!原発即時ゼロ!9条守れ!

私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう
(5/5)

共同の広がり生かして大いに語ろう

関連/私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(1/5)
  /私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(2/5)
  /私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(3/5)
  /私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(4/5)
  /私たちの願いを届ける議員・政党を選ぼう(5/5)
  /腹を割って話そうよ


本当に“身を切る”なら返却を

新党も“もらうのは当然”の態度
日本共産党“憲法違反”と初めから拒否

政党助成金

 「国会議員も身を切れというなら、政党助成金をやめてほしい」―政党助成金の制度が1995年から始まってから17年余り。この制度は、赤ちゃんからお年寄りまで一人あたり250円、年間320億円を政党に交付するもの。

画像 いったいこれまでどれほどもらっているのかというと、総額で5555億円。政党別で見れば、最も多い政党は自民党の2540億円、次いで民主党の1629億円などとなっています。ただし、日本共産党は「憲法違反の制度」だとはじめから受け取りを拒否。その額は350億円以上にものぼります。

 さらに問題なのが、使いきらずに残ったら国庫へ返却すべきなのに、民主党は約120億円、自民党は約28億円もため込んでいることです。基金として積み立てれば返却しなくてもいいという“抜け道”があるからです。「維新の会」など新しくできた政党も、「もらうのか?」と聞かれれば「そりゃあそうでしょう」と受け取る方針。

 庶民は消費税増税に苦しんでいます。「身を切る」といいながら政党助成金を返上した政党があったでしょうか。どの政党が本当に庶民の味方なのか、政党助成金をみれば明らかです。


農業も地域もTPPで大打撃

画像 高橋義則さん(宮城県大崎市)=水稲=今度の選挙で一番注目しているのは、TPPへの態度です。TPPへの参加は農家・農業にとっても、地域にとっても打撃が大きい。やはりTPPに明確に反対する政党、政治家に期待しています。それから農業だけでなく、地方経済全体をもりあげてくれるような政治を求めます。

 「第三極」なんていって、いろいろな政党がたくさん生まれていますが、話題を引くためのパフォーマンスです。ささいなことをさも立派なことのように報道していますが、国民の目をくらます一つの手法ではないでしょうか。まじめな主張をしている政党や政治家をちゃんと取り上げないで、「自民党もだめ、民主党もだめだから、第三極に」と誘導するマスコミ報道には、本当に頭にきます。

 やはり今こそ、農民が立ち上がって、「底力」を発揮する時だと思います。農家もみんな悩んでいます。だからこそ本質を見抜いた情報を僕たちで伝えて、TPP阻止のために手をつなごう、団結しよう、という流れになってほしいと思っています。


農業で暮らせる価格保障制度を

画像 小原昭栄さん(岩手県花巻市)=水稲=水稲を3・2ヘクタール作っている米農家です。民主党が鳴り物入りで始めた戸別所得補償制度が選挙の後でどうなるのか、米政策がどうなるのか、いま進められている「人・農地プラン」もどうなるのか。とても心配しています。

 米農家としてまずやってほしいのは、農業で暮らせるような価格保障制度です。私の地域も高齢化していて、どの農家も後継者がいない状況になっています。民主党の戸別所得補償も減反と農家切り捨てと抱き合わせで、とうてい十分とはいえませんでしたが、やはり再生産可能な価格保障をして、後継者が育つような農業政策にしてほしい。

 花巻は保守的な地盤ですが、最近は地域の雰囲気も変わってきました。どの農家も真剣に考えています。とにかく後継者が育たないような今の政治ではだめです。


画像
茨城・小美玉市 久保田紀子

(新聞「農民」2012.12.10付)
ライン

2012年12月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2012, 農民運動全国連合会