地元産の食材で安全な学校給食を
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小中学校や特別支援学校など、1日に約13万4000食の給食を提供していますが、食材の77%が道内産です。23JAから29品目を調達。札幌市内産は玉ねぎや小松菜が多く使われています。
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イモ掘りを行う子どもたち(札幌市学校給食会提供) |
「基本的に食材は札幌市の中央卸売市場を通じて納入してもらいます。冷凍も含め野菜に関してほとんど輸入食品はありません。どうしても調達できないものに限って輸入物を使っています」と話すのは給食会の羽川希世志事務局長と業務課の佐藤千代さんです。
札幌市では親子方式による給食の提供を行っており、184校で給食を作っています。「各校の状況が様々で異なり、子どもたちに温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま提供し、おいしい給食を食べてもらいたい」という思いでこの方法を採用しています。
「身近に給食を作る調理員などがいることで、作っている人への感謝など、人としての成長を大切にしたい」と話すのは、教育委員会生涯学習部保健給食課栄養指導担当の本間ひとみ課長と先野恵係長です。
「栄養教諭から『子どもたちも調理室の窓から調理の様子をよくのぞいている』『子どもたちが給食を楽しみにしている』と聞いています」と評判も上々です。
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フードリサイクル堆肥で栽培をした玉ねぎ(札幌市教育委員会提供) |
食材の安定確保が一番の課題です。「必要量が多いので、産地の生産量と契約量の比率には気を使っています。輸送費の高騰や生産者、生産量の減少、機械化に伴う品目のシフトなどで調達が難しくなっています」と苦労もあります。
「天候とともに、産地が維持できるのかが心配です。生産者が少しでも減らないでほしい」と佐藤さん。「予算はタイトですが、少しでも道産や国産の比率を上げていければ」と語ってくれました。
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東京都日の出町 折田ナナ |
埼玉県北本市 諸川トミ |
[2018年5月]
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