新聞「農民」
「農民」記事データベース20111205-1000-09

大震災・放射能汚染・風評・TPP・・・・・・

今こそ顔の見える
安全・安心な農産物を
(2/3)

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ふるさと産直みほん市2011

 パイナップルは村の“命”の作物

   沖縄・東村の農林水産課長、山城定雄さん
 東村は、パイナップル生産量日本一の村です。今日はパイナップル担当の職員といっしょに参加しました。

 東村ではこれまで、農家といっしょに修学旅行の受け入れなど農業体験事業に挑戦してきました。その結果、交流人口は当初の年間5万人余りから今では30万人を超えるまでになり、農家の収入も増えました。

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パイナップルやシークワーサーなど南国のくだものが山積みの沖縄コーナー

 パイナップルはガット・ウルグアイラウンドで自由化され、いまでは95%が輸入ものですが、挑戦しがいがありますね。東村にとってパイナップルは“命”の作物です。完熟でおいしい東村のパイナップルは、絶対輸入ものには負けません。

 次回はぜひ、村としてパイナップルを展示したい。

 無農薬は工夫ができおもしろい

   奈良県明日香村で水菜、小松菜などを栽培する谷由章さん(35)
 就農1年目。荒れ地を利用してハウスを建てて、農薬に頼らない農業に取り組んでいます。無農薬だとリスクも伴いますが、自分で工夫できておもしろい。農場を「ゆめの木ふぁーむ」と名づけました。今後、加工や販売などにも取り組んでいきたい。食育を意識した観光農業もやってみようと考えています。

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“ぜひ食べてみてください”と来場者と対話する谷さん

 環境にやさしい米作りをさらに

   「コウノトリを呼び戻す米」の福井県・JA越前たけふの中西明彦さん(専務理事)と生産者の服部廣之さん
 いま、17人の生産者が約7ヘクタールで完全無農薬・無化学肥料の米作りに挑んでいます。なんといってもたいへんなのは除草ですね。少々値段は張りますが、毎年完売でうれしいことです。

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米屋さんに各地の“こだわり米”を説明するふるさとネットの横山昭三さん(右)

 なかなかコウノトリが定住せず、今度、兵庫県豊岡市からつがいを譲り受けることになっています。今年で3年目になりますが、環境にやさしい米作りをさらに広げていきたい。

(新聞「農民」2011.12.5付)
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