新聞「農民」
「農民」記事データベース20171106-1286-12

遺伝子組み換え食品

EU並みに全表示、
混入率1%未満の実現を!
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GMサケ
カナダで流通

GM動物の販売は世界初

 遺伝子組み換えサケを開発してきたアメリカのアクアバウンティ社はこのほど、遺伝子組み換えサケ約4・5トンをカナダ国内で販売し、約5万ドルの収益をあげたことを発表しました。世界で初めて食用の遺伝子組み換え動物が販売されたことになります。

見ただけではわからず
知らずに食べてしまう怖れ

 カナダではGM表示不要

 カナダでは、遺伝子組み換え食品の表示制度はなく、具体的な販売先は明らかにされていません。

 2倍のスピードで成長する遺伝子組み換えサケは、食の安全の問題のほかにも、どう猛化による漁業資源枯渇の可能性、オスで開発した場合、メスを引きつける能力を高めるものの、生殖能力が弱く、種の絶滅をもたらす可能性があるなどの問題点を抱えています。

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上が遺伝子組み換えサケ

 この事態を受け、日本ではカナダからのサケの輸入時に検査を実施する動きもあります。

 しかし、遺伝子組み換え食品の表示が不要のカナダから加工食品として紛れ込んだ場合は、外観的には識別が不可能であり、知らずに食べてしまうおそれがあるのです。


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岡山市南区 中村和子

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愛知県津島市 桜井久美子

(新聞「農民」2017.11.6付)
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