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旬の味

 45歳で就農した2015年に始めた「いたの里山マルシェ」。愛媛のある自然農園を訪ね、マルシェを通して地域活性化と交流を楽しくされている様子を知り、知人・家族の賛同を得て始めました。名前は藻谷浩介氏の本「里山資本主義」にあやかりました▼「出会う・繋(つな)がる~里山の知恵と人」がコンセプト。近所の方から借りた空き地で、現在は年4回開催しています。小さな家族経営の農家が主催しているマルシェは主催者も出店者もそんなにもうかってはいません▼でも、山に囲まれたロケーションや雰囲気がいいと出店者が集まり、お客さんものんびり過ごしていきます。生産者にとっては自分の作ったものを直接お客さんに買ってもらえる喜び、お客さんは普段は切り離された作り手に会え、生産現場を知る安心が小さなマルシェにはあります▼コロナ休業からの再開後、マルシェイベントが増えました。そこで、SNS発信に加え、農園散歩や収穫体験といった農家ならではの体験を意識して提供しています。(五)