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旬の味

 1月下旬。初めて車で関東を走ってみました。車で走りながら見る関東平野は驚がくでした。驚くほど土地が平らで田畑の面積も広大です。農地1枚1枚が広く、農作業をしやすそうだとわかります▼かたや地元岩手県北は数少ない平らな場所に少しの水田と、山のすそ野の傾斜地に小さな面積の限られた畑という農業をするには平野部に比べ厳しい環境だということを帰って実感しました▼現在、村や農協が薦める村内の農業は野菜や花きなどの慣行栽培のみといっていい状況です。今回外の農地を目の当たりにし、中山間地のような限られた土地でやる農業はそれだけが正しいのか疑問に感じました▼農業の集約化、効率化を考えるならば平野部に比べ中山間地は明らかに不利です。であれば中山間地には自然栽培に近いこだわりある農業も重要ではないでしょうか▼今村内の農業者は慣行栽培が大多数です。慣行栽培を否定するわけではないですが、この地だからこその農業を模索する必要があると強く感じました。(K)