「農民」記事データベース20010219-481-04

ただちに緊急輸入制限(セーフガード)の発動を

日本の農業と国民の食糧を守れ

関連/
要は政府のやる気しだい
輸入野菜から残留農薬ぞろぞろ
生鮮野菜・果物を一年中リレー輸入
価格暴落の真犯人
東京の労働者が春闘の柱に
セーフガード(緊急輸入制限)って?


 「野菜の価格暴落は豊作のせい。輸入が増えたためではない」とトボケてきた政府も、ついにセーフガード(緊急輸入制限)発動に向けて動き出しました。

 これは、農民連を先頭に全国の農民や農協が立ち上がり、千百を越える市町村・県議会が発動を求める決議をしたから。

 しかし、政府はダラダラと「調査」を続けて発動を引き延ばし、韓国や中国に「輸出自主規制」させて、お茶をにごそうとさえしています。このままではせっかくのセーフガード発動も、参議院選挙向けのアドバルーンになりかねません。

 農産物の輸入急増は昨年だけの異常現象ではなく、政府の支援を受けた大商社など日本の大企業や世界の巨大企業が、日本の農業と食糧をねらいうちにしている「構造」的なもの。また、水産物や木材、衣料品、靴などにもセーフガードを発動し、地場産業と地域経済を守れの声も高まっています。

 私たちは、ネギ、生シイタケ、い草の三品目に対するセーフガードの発動を直ちにおこなうことを求めるとともに、それ以外の農産物はもちろん、水産物や木材、衣料品、靴などに対する調査とセーフガードの発動を要求します。
激増する野菜輸入
 
2000年輸入量(トン)
98年比(%)
シャロット
3,181
427
トマト
11,462
340
キュウリ
4,250
296
リーキ・ネギ
37,221
287
カリフラワー
222
227
ピーマン
14,205
180
スイートコーン
2,397
163
ゴボウ
73,037
161
エンドウ
17,343
151
ナス
1,726
147
セロリ
6,017
132
しいたけ
34,425
129
アスパラガス
23,105
126
ニンジン・カブ
39,378
123
玉ねぎ
235,686
123
ササゲ・インゲン
1,152
112
ブロッコリー
73,275
109
カボチャ
125,559
108
ニンニク
26,575
106
キャベツ
17,496
103
 1〜11月の累計輸入量の対比
 大蔵省「日本貿易月表」から

(新聞「農民」2001.2.19付)
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