「農民」記事データベース20010219-481-07

ただちに緊急輸入制限(セーフガード)の発動を

日本の農業と国民の食糧を守れ

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セーフガード(緊急輸入制限)って?


生鮮野菜・果物を一年中リレー輸入

 “ブロッコリーもレタスもカリフラワーもアスパラガスも、ショウガもニンニクも、年がら年中日本に輸出します”――世界をマタにかけて、野菜と果物を作らせて売りまくる「生鮮メジャー」ドール(アメリカに本籍を置く多国籍企業)。

 ドールのホームページをのぞいてみると……。

 「ドールのアスパラは国内産に比べて柔らかく甘味があるのが特徴」「(レタスは)国内産に比べ、葉肉が厚く、味が良い」「(ブロッコリーは)生で食べられるほど柔らかく、芯までおいしい食味の良さが特長です。日本市場で受ける商品つくりに努力してます」――と、日本国産を意識したPRのオンパレード。

 しかも、運送の過程でビタミン含有量がガタ落ちになることには口をぬぐい、日本の「食品成分表」を使って「ビタミンAとCはおまかせ!」と宣伝する厚かましさです。

 「干ばつや風水害などの気象条件の影響を受けないよう……世界中のドール専用契約農場からお届けします」をうたい文句に作った「野菜商品カレンダー」。農水省は、玉ネギなどのセーフガード調査を見送った理由を「日本国内の価格が高くなったときに輸入されており、価格が下がった原因が輸入によるかどうか立証できない」などとトボケたことを言っています。

 しかし、ドールの「カレンダー」を見れば、輸入野菜が主人公で、国産野菜は「補完物」にすぎないことは明らかです。「世界No.1のフルーツ&野菜生産者」がドールの自慢。しかし、実態はアジアや中南米で農地を支配し農民を“小作”にした植民地経営です。こういう企業に日本の野菜と果実をつぶされてなるものか!ただちにセーフガードを発動すべきです!

(新聞「農民」2001.2.19付)
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