アイコン 新聞「農民」

旬の味(2025年02月03日 第1636号)

 令和の米騒動、年が改まっても続いている。出荷している産直市の米売り場はもうガラガラ。確かに四国・徳島の平野部は野菜の産地で米は少ない。しかし、店のスタッフが米生産者に出荷予定を尋ねているのを聞くと今後の値上がりを期待して出荷を見合わせているとのこと▼農民連の県の新年会では全国大会参加者から、米屋が4万円以上出しても、買い付けできず困っていると聞いた。去年9月の県母親大会の食料問題分科会での参加者の質問は「長く米を買っている農家から急に30キロ1万円で3千円も値上げされた。理由を説明して!」▼主食の米は大切だと改めて感じる。今の値段でやっと農家は米を作って暮らせるかも?と思えるレベル。米を市場原理にという大元がいるので農家を批判はできない▼米も含めた農作物全般の価格は乱高下が激しく、農家も消費者も不安いっぱい。農家は大阪万博後のカジノへ行かずとも、日常生活がバクチだ。消費者と生産者の距離感や米離れも心配だ。状況を変えよう。(五)