旬の味(2025年03月10日 第1641号)
有機農業、自称アグロエコロジーに取り組むようになり、いろいろな目的、立場の方が農園に来る。視察、勉強、体験、おいしい野菜を手に入れる、学校給食の有機化、豆腐やみそ、パンの材料を手に入れる、農作業をしながらの情報交換、おしゃべりなどさまざま▼一番うれしいのは農作業を手伝ってくれる方。来るは拒まず。いろいろな生き物もやってくる。幸い熊、サルなどを除き、野良猫からモグラ、ネズミ、カエル、ヘビ、鳥類、昆虫、微生物まで豊かになった▼アグロエコロジーには、人や生きものを呼び寄せる魅力がある。そこに幸福の源泉が見えるのではないか。地球上にはいろいろな生命が住み、それぞれの感性、あるいは本能に従い幸せを求めて行動している▼しかし今、人だけが暴走し傷つけ合い、奪い合い、だまし合い、その足元の地球まで壊そうとする人がいる。それを止める良心のある人がつながり動くことが必要。人、生きもの、地球を幸せにする農業=アグロエコロジーにその可能性を感じる。(克)