旬の味(2025年03月24日 第1643号)
梅の花の蕾(つぼみ)もふっくら膨らみ、春を迎える季節になりました。今年は2月に雪がたくさん降ったので、山沿いの日影が多い田んぼには、まだ雪が残っています。雪に隠れていたシイタケの原木からも、ちゃんと時期を迎えれば小さなシイタケがちらほらと見えるようになりました▼穏やかな季節の移り変わりとは裏腹に、米価の高騰が続いています。備蓄米放出で本当に米価は下がるのでしょうか? 減反政策がなくなり、自由にお米を耕作してもよいと言われていますが、実際には生産組合の方から、毎年減反面積の割り当てがきます▼私は、中山間地域での耕作が主なので耕作ができない状態のほ場もたくさんあり、自己保全という形で減反面積に入れることができるので、米農家として助かっています▼主食となるお米がこれほど高いのは、肥料や燃料の価格が上がっているので、農家の生活を豊かにするには喜べる話ではありますが、子育て世代のお客様が多い私は、値上げをすることが心苦しいという現実です。(聡)