農のこころ 農の手の真っ先触れる春の土 丸山美沙夫(2025年03月31日 第1644号)
北信州の冬は雪解けが遅く、春が待ち遠しい。三月頃の寒暖差で降雪の上面が引き締まり凍結して渡り歩ける。この時季を見計らって消雪を早めるために、農家の人達は雪を掘って畑土を取り出し畑一面に土撒きをした。今は冬野菜を積雪で熟成させて保存する工夫もある。だが早々と春の土に触れるのは農の手だ。
北信州の冬は雪解けが遅く、春が待ち遠しい。三月頃の寒暖差で降雪の上面が引き締まり凍結して渡り歩ける。この時季を見計らって消雪を早めるために、農家の人達は雪を掘って畑土を取り出し畑一面に土撒きをした。今は冬野菜を積雪で熟成させて保存する工夫もある。だが早々と春の土に触れるのは農の手だ。