第9回 女性による女性のための相談会 「お米は子どもに食べさせ、自分はガマン」 --米・食料価格の高騰が女性たちを直撃--(2025年04月07日 第1645号)
女性ならではの困難と悩みに連帯・支援

全国から届いた色とりどりの野菜や果物、お米が提供されました
第9回「女性による女性のための相談会」が東京・池袋で開催され、一日開催での最多となる116件の相談者が訪れました。
生きていくために欠かせない米をはじめ、食料品や光熱費などの一斉値上げが続き、生活が追い詰められる女性が増えています。
「シングルマザーで子どもと5人暮らし。生活が苦しく、家賃を優先せざるを得ず、食費が払えない状態。食料支援を受けるために来た」という40代女性。「年収が低く住居費が重い。携帯代も税金も滞納している。都営住宅に応募しているが当たらない」「別居中の夫が生活費を出し渋っており、自分の医療がかかれない」という50代の女性など、今回も深刻な相談が相次いで寄せられました。
相談会では、相談を受け付けるだけでなく、カフェコーナーで軽食やおやつを食べながらおしゃべりをしたり、衛生用品や下着などの生活必需品も提供。
農民連女性部も全国に呼び掛けて、お米や野菜、果物、加工品、そしてチューリップやバラの切り花などを提供しました。
お米は高級品? 野菜と果物に涙
今回は価格高騰もあって、お米が大人気。なかには「お米が高くて、子どもたちに食べさせて、自分はがまんしているので、すごくうれしい」と話してくれた30~40代とおぼしき女性もいました。
また、ブロッコリーやキャベツなど高値の野菜、かんきつ類やりんご、卵なども並び、「食べたいけど、高くて買えなかった。すごく久しぶりでうれしい」という声も相次ぎました。中には、勇気を振り絞って相談会場を訪れ、「農家の女性たちが心を込めて送ってくれた野菜たちです。好きなものをどうぞ」とのボランティアの声かけにホッとしたのか、涙を見せる若い女性も。
ステージでは、ビジネスマナー講座や座りヨガ教室のほか、農民連の藤原麻子事務局長による「お米講座」などの出し物も行われ、野菜を受け取りながら「(労働者である)自分も苦しいけど、農家も大変な状況で、どちらも今の政治や社会と結びついている問題なんだと改めて思いました」と話してくれた女性もいました。