アイコン 新聞「農民」

農のこころ 捨て畑のなずな鴉は首傾げ 岡 久幸(2025年04月21日 第1647号)

 俳誌『みすゞ』から。米不足と高値に、政府は慌てて備蓄米を放出した。しかし、これが直ちに米の増産に結びつくのか。畑作はどうか、耕作放棄地が急速に進んでいる。棄て畑に雑草が増えるばかりだ。この句の鴉が「首傾げ」に具象化されている。日本の自給率を高め、国は責任を持って農業と消費者の主食を守るべき時。