第96回中央メーデー 農民連も出店・参加で連帯示す(2025年05月19日 第1650号)
多くの団体が食と農守れとアピール

好天に恵まれた5月1日、第96回中央メーデーが開催され、東京・代々木公園には1万4千人が集結しました。農民連本部も集会とデモに参加。農民連ふるさとネットワークも久しぶりに出店し、お米屋さんの作ったおはぎや赤飯などを販売しながら、新聞「農民」の見本紙も配り、対話を広げました(写真上)。
主催者あいさつで全労連の秋山正臣議長は「賃上げが、米価など物価の上昇に追いついておらず、実質賃金のマイナスが続いている。農村では、減反によって生産者が減少してきた。国民の命と暮らしを守るために、豊かな自然を生かして将来に希望の持てる農家を増やし、自給率を向上する農政への転換こそ必要ではないか」と政治の転換を呼びかけました。

激励あいさつでは、人権問題に取り組む伊藤和子弁護士が登壇しました。伊藤弁護士は人権をないがしろにして利益を上げてきた日本企業に対し「企業にも自社だけでなく取引先や下請けなどの関係者まで含め、人権を守る責任がある。これが国際人権スタンダードだ」と批判。今までのやり方では世界で相手にされなくなると警鐘を鳴らしました。
また「人権は企業のライセンスであり、企業の怠慢を許しているのは政府の責任だ」と指摘し、人を大切にしない社会を変えることを呼びかけました。
集会後は表参道などをデモ行進。農民連以外にも新日本婦人の会や全国商工団体連合会、自由法曹団などが、「日本のお米が食べたい」「日本の食と農を守ろう」「軍事費より米!」と掲げて沿道にアピールしました。