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米不足・高騰招いた自民党農政 価格のあり方も参加者と議論 横山顧問が講演(2025年06月16日 第1654号)

東京・荒川区母親大会

講演する横山さん

 5月24日、東京都の荒川区母親大会が区内で開催され、40人余が参加しました。農民連の横山昭三顧問が米・食料をテーマに講演しました。
 横山さんは、「自民党政治による生産抑制の揚げ句、米不足を招き、これを市場任せに放置して、業者を米の奪い合いに駆り立て、米価暴騰を招いた」と真相を解明。米不足の穴埋めに輸入米の拡大を狙い、トランプ・アメリカ大統領に米・農産物を差し出そうとしていることを批判しました。
 さらに手遅れの備蓄米放出のうえに、「小泉新農水大臣が『米価引き下げ』だけを派手にアピールしているが、この間の自民党政治の検証も反省もなしには解決にはならない。都議会議員選挙と参議院選挙の2つの選挙を農政転換の機会に生かそう」と訴えました。
 会場からは「消費者は米価が安い方が良い。どの辺が妥当なのか」との意見が出され、お茶わん1杯の値段と農家の時間給の目安をグラフで示して議論。カギは農家の所得補償であり、「外国の例はどうか?」などの質問や議論が行われました。
 参加者からは「報道では分からないことがよく分かった」「資料もあるので集まりでも話したい」などの感想が寄せられ、「トランプ関税を許さない!緊急署名」にも協力してくれました。