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危うい食と農にした政治の怒りお互い手結び農政変えよう 35年目の米産直6年ぶりの交流会(2025年09月15日 第1666号)

北海道 新婦人と北空知農民組合

35年の歩みをみんなで喜び合いました

 8月24日、北海道の北空知農民組合は米産直に取り組む新日本婦人の会のみなさんとの交流会を、米の保管、精米、荷作り作業を毎月行っている北空知産直センター施設(深川市)で行いました。
 コロナ禍で中断していた交流会は今年6年ぶりに開催。稲刈り直前の水田を見学し、黄金色の稲穂を見ながら「今年の新米が楽しみ」「稲穂を見ているだけでおいしい新米が待ち遠しい」などの声が聞かれました。
 北空知農民組合の中川秀雄組合長は「暑い日々が続いたことで稲刈りが例年より早く始まり、みなさんにたくさん食べていただける豊作を期待しています」「国の減反政策で米が足りなくなり、その結果みなさんに買っていただく米代が値上がりして心苦しいが、私たち農民も時給10円という米価格の暴落と低米価で米作り農家が減る一方です」と述べました。
 「消費者には手頃な価格で、農民は米作りを続けることができる価格で国民の主食の米を守るためには価格保障と所得補償が必要です」などと生産者と消費者が手を結び食料自給率を引き上げる政治、農政を変えていくことを呼びかけました。
 北海道農民連の岸本辰彦副委員長は「3月30日に東京で行われた令和の百姓一揆に参加した際、多くの消費者、国民の声援と応援に感銘し、食と農への不安が広がっていることを実感した」と、危うい食と農にした政治の怒りが広がっていることを述べました。
 今回の交流会には遠く伊達、帯広など全道各地から約70人が集まり、交流を深めることができました。また35周年を記念したお楽しみ抽選会、餅まきがあり、楽しいひとときを過ごした参加者は、心温まるおもてなしにほっこりした気持ちで帰路に着きました。