栃木県の学校給食を考える会が総会 無償化・有機食材の利用拡大進めよう(2025年09月15日 第1666号)
小山市の浅野市長が記念講演

あいさつする宇田会長

記念講演の浅野・小山市長
「栃木県の学校給食を考える会」(事務局・栃木農民連)は8月23日、宇都宮市で総会を開き、2025年度の活動方針を決めました。
宇田靖会長(宇都宮大学名誉教授)は「給食無償化と地場産有機食材の利用を求める署名などをさらに進め、来春の学校給食無償化、有機食材の利用拡大を求めよう」とあいさつ。
「考える会」はこの間、「学校給食の無償化と子どもたちの健康及び食育に有益な地場産有機食材の利用拡充を求める要望署名」と県内25市町に対する学校給食についてのアンケート調査を行ってきました。総会までに2623人分の署名が寄せられ、すべての市町からアンケートの回答が届けられました。
総会では、こうした活動報告とともに引き続き「学校給食の無償化」「地場産有機食材の活用」「オーガニックビレッジ宣言自治体の拡充」などに向け、市町に対し県として支援を強めることを求める方針を決めました。
また総会では、浅野正富・小山市長(全国オーガニック給食協議会代表理事)が「第3回オーガニック給食フォーラムに向けて―今、なぜ有機給食なのか―」と題して記念講演。フォーラムまでに、「すべての米飯給食を有機米にしたい」と抱負を述べました。
浅野市長は、「給食を通じて子どもたちが有機食材に親しむことが、家庭の有機農業への関心や有機農産物購入につながる。オーガニック給食は有機農業推進の大きな柱になる」と話しました。
(栃木農民連事務局長 野村和史)