女性部のつどいは、お母ちゃんたちの楽しみ(2025年12月15日 第1679号)
新規就農した仲間の経験をみんなで学んで
千葉県農民連女性部「あらぐさ」
学習会やバス旅行、おいしいランチで交流
千葉県農民連女性部「あらぐさ」では、毎年6月頃、女性部員を中心に県内の農家女性、農家以外の女性などの参加者も集まり、農業や食に関する学習会や映画鑑賞をしながらの交流会、「あらぐさのつどい」を行っており、今年で33回目の開催となりました。
各地域で順番に「つどい」を担当
みんなで記念撮影
代かきに汗を流す田端さん

北総、東総、印旛、船橋の各地域が順番に担当し、女性ならではの情報力を駆使して行われる「つどい」でのお出かけは、毎年“おかあちゃん”たちの楽しみです。今まではバスでお出かけすることも多かったのですが、最近は農業や食に関する学習会や映画鑑賞なども好評です。
今年はホテル「サンライズ九十九里」(九十九里町)に32人が参加。午前中は女性部員であり、インスタグラムでも「農家になっていた食育講師」として発信している田端希(たばた・のぞみ)さんが、自身の新規就農者となった経緯や、農業でいろいろな人とつながっているお話、そして「食と向き合う大切さ」を話してくれました。
お子さんのアトピーと食物アレルギーのこと、口に入れる食べ物がどんな原料で、どう作られているのか、子どもに対して「アトピーに生んでしまって“ごめんね”」から「食べ物の大切さを教えてくれて“ありがとう”」に変わったと言う話が印象的でした。
田畑さんは夫婦で新規就農し、有機米を育て学校給食にも収めています。教員として学校現場で夏休み明けにやせ細って登校してくる子どもを目の当たりにして「なんとかしたい」と思い続け、米作りをはじめた今こそ、とクラウドファンディングで集めた資金でフードトラックを購入し、『移動式子ども食堂』にも取り組んでいます。平和や政治についても、「自分で考え判断することが大事」と話してくれました。
最後に大事にしている4つのキーワード「つくる」「つながる」「関心をもつ」「行動する」の言葉の通り、実践している田端さんは、今では女性部にとっても、千葉県農民連にとっても頼もしい存在です。
ホテルランチで楽しくおしゃべり
田端さんのお話の後は、お楽しみの一つであるホテルのランチ。話が弾み、自然と交流が深まります。
午後は、映画「奇跡のリンゴ」を鑑賞しました。不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培を実現させた木村秋則さん。その原点は農薬に苦しむ妻をなんとかしたいと言う思いからでした。夫の思いを妻と家族が支える……田端さんの話してくれた内容とも重なる気がしました。
毎回、参加者のほとんどが、つどい参加への感想と合わせて、日頃の農作業や思いを発言してくれます。
年4回のニュースは活動の生命線
毎年11月頃には、「あらぐさ総会」を行います。農業・食についての学習会を行い、その後、総会になります。討論ではそれぞれの近況報告なども行い、交流もしています。
また年4回発行している「あらぐさニュース」は、なかなか結集できない女性部会員をつなぐ生命線とも言える、大切な情報発信ツールです。上記の「つどい」や「総会」はもちろん、地域ごとの女性部の取り組み、日本母親大会や県母親大会、全国の女性部総会への参加報告と感想などが届けられています。
この他、年5~6回ほど役員会を開催しています。女性部としても役員会体制における後継者問題は大きな課題です。楽しい取り組みと合わせて、農民連女性部ならではの学習会などの取り組みで、千葉県農民連女性部を「あらぐさ(荒れた土地にも生い茂る)」の名にふさわしい、生命力あふれる集まりにしていきたいと思います。
(千葉県農民連女性部 谷川聡子)

