旬の味(2026年03月16日 第1691号)
昨年の秋に、地域振興活動で収穫祭を行い、餅つきときな粉作りを企画した。餅つきは自分が作ったもち米を昔ながらのきねと臼を使って体験し、きな粉作りは、「秘伝」という品種の枝豆を植えて育てて収穫し、乾燥後、煎って粉砕する▼以上を組み合わせてきなこ餅を作製し、参加者で食べるという企画内容だ。結果から言えば大成功で、豆の煎り具合で香ばしさ、ほろ苦さ、しっとり感、風味の調整ができ、好みのきな粉を追求できることがわかった▼実際は、豆の乾燥具合が不十分で、本当にきな粉ができるのか不安だったが、それがかえって良かったのか、参加した方々からは「家でやってみる!」などの意見をいただいた▼思うに身近には、ひと手間かければ自分で作れるモノがたくさんある。きな粉は「スーパーで買うもの」から「自分でも作れるもの」への意識変化はちょっとした体験で、いとも簡単に覆ることができる。食育とはそういう「気づき」の機会を増やすことかもしれないと気づかされた日となった。(は)

