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大豆すべてを有機栽培で 今年一歩踏み出した堀農場(2026年09月21・28日 第1716号)

子どもたちの食のため安全な農産物作りたい
農場後継者 堀悠人さん(33) 北海道当別町

カルチ作業機と悠人さん

 北海道当別町の堀農場は、現在の作付面積が秋まき小麦27ヘクタール、春まき小麦7・5ヘクタール、大豆1・3ヘクタール。大豆はすべて有機栽培で、担当するのは後継者の堀悠人さん(33)です。

 「農家になった頃から有機栽培をやりたいと思っていた。最近は資材価格がどんどん上がり、経営を安定させる方法を考えたとき、有機に挑戦する良いタイミングだと思った」と言います。

 悠人さんは、有機栽培を始めるにあたり、当別町クリーン農業協議会に参加し、地域で長年有機栽培に取り組む先輩農家から指導を受けながら技術を学んでいます。

 「害虫対策は特にしてない。本当は秋に鶏ふんを入れたいが、準備不足でできなかった。は種前に入れるとタネバエが発生しやすくなるので、かえって入れないほうが良い。だから今年は完全無肥料。日本は雨からも養分が取れるらしい。今年の収穫後は、枯れたころに麦をバラマキして鶏ふんを入れロータリーをかける」

カルチを入れる前のほ場

 有機で新たな出費は、畝間の土を耕すカルチ作業機の140万円だけです。

 雑草の発生は想像より少なく、カルチを6回か7回かけましたが、タイミングが良かったようです。除草剤が使えないのでほ場周りは手作業になりますが、作業量が増えた印象はないと言います。

 

来年は小麦作り認証済みで出荷

 悠人さんは、3年後の有機認証を目指しています。今年の大豆は、「有機転換中」として出荷します。帯広のアグリシステムへの出荷を考えていましたが、地元の辻野商店が有機の流通も始めたので、そこへ出す予定です。
 来年はこの畑で小麦を作り、翌年の子実コーンから認証済みとして出荷できます。
 悠人さんが有機栽培を始めた理由は、経営だけではありません。
 「農業を始めたころ子どもが生まれて、食への意識が変わった」
 悠人さんは今年、道内のボディーメイク大会で入賞した際に、「日本一マッチョな農家になって」と声をかけられました。
 一歩を踏み出した堀農場の挑戦は、有機へのハードルを下げてくれると感じました。子どもたちと筋肉のために安全で安心なものを作り続けてほしい。
 (北海道・当別農民組合 鈴木勝也)