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農のこころ 丸山美沙夫 「拾ケ堰(じっかせき)」光る安曇野春田打つ 上田よう子

 安曇野を流れる灌漑用水路は、江戸時代後期の文化十三(一八一六)年に開削された。十カ村の指導者らによって立案された。工事は延べ六万人余の農民が参加。短期間に開削した。現在は約一千㌶が灌漑されている。安曇野の今日を築いた文化遺産。堰添いに整備された専用自転車道を回り、春田打つ人々を感動的に詠む。