希望ある日本の未来は農村から 福島県農民連 35周年記念式典開く 次世代に持続可能な地域づくりへ挑戦を 長谷川会長 困難打開へ粘り強くたたかおう 根本会長 難しいとき農民連と話し合い信頼さらに 杉本会長 新就農者受け入れ農民連の協力えた 大波事務局長(2024年04月29日 第1599号)

あいさつする根本会長
4月3日に福島県二本松市の安達文化ホールで全県から370人の会員が集い、福島県農民連35周年記念式典が開催されました。これまでの運動を振り返り、希望ある日本の未来を農村からつくろうと確かめ合いました。
呼びかけと感謝のあいさつ

霊山太鼓でオープニング
式典は霊山太鼓のオープニングでスタート。県農民連の根本敬会長はあいさつで、農民連の組織的前進に寄与された方々へ感謝を述べ、「東京電力の原発事故による幾多の困難にもひるまず、粘り強くたたかい、誰かの指示を待つのではなく、仲間とよく話し合い自分で考えて行動しよう。困難の打開が難しくても粘り強くたたかっていこう」と呼びかけました。
福島県農業経営・就農支援センターの大波恒昭事務局長は、「当センターは新規就農者の全国唯一のワンストップ組織として発足し、昨年は過去最高の新規就農者を迎えている。農民連の皆さんにも多くの局面でご協力いただいており、感謝している」とあいさつしました。
93年の冷夏の際 農民連と出会う

長年の活動をねぎらって
新日本婦人の会大阪府本部の杉本和会長は、1993年の冷夏で米パニックが起こり、「やっぱり食べたい日本のお米」と声を上げ、運動の中で福島、石川、大阪の農民連と出会ったことを振り返りました。「原発事故が起こり、福島の米がとれないときもありましたが、どんな問題でも何度も話し合い、確認することで信頼関係を作ってきました。生産者のみなさん、ぜひこれからも作り続けてください」とエールをいただきました。
全国農民連の長谷川敏郎会長は、これまでの食と農、エネルギーのあり方を振り返り、「アグロエコロジーの方向で未来世代に持続可能な地域社会を引き継いでいくことが重要だ。福島でも新しい挑戦が始まっている。全国の仲間と共育ちで歩んでいこう」と激励しました。
35年間の記録と展望を視聴する

参加者みんなで合唱
式典の第1部では35年間の運動の記録と、未来を目指す展望を示した動画を視聴しました。第2部では参加者全員の合唱やコメディアンの松元ヒロさんの講演で、今の政治への不満を笑いに変え、吹き飛ばし、これからの農民運動と農作業への力をいただきました。
(福島県農民連事務局長 佐々木健洋)