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埼玉農民連女性部が第36回総会 高温障害による農作物の影響など学ぶ(2024年04月29日 第1599号)

女性部総会で学び合いました

 埼玉農民連女性部は3月29日、熊谷市で第36回総会を12人の参加で開きました。

 昨年、高温障害で農作物が被害を受け、これからの気候変動による農業や生活について議論しました。

「気象変動とこれからの農業」と題した基調講演の講師は、日本で一番暑い熊谷市在住の気象予報士で気象防災アドバイザーの下山紀夫さん。熊谷市の気候の特徴や、温暖化の一番の原因は温室効果ガス排出であり、その中でも二酸化炭素がもっとも影響があること、これからは国際社会で水・食料がひっ迫し、難民が大量にあふれるようになることなどを報告しました。

 

下山さんの話に耳を傾けました

 農業問題では、さいたま市の浅子紀子さんが、「暖かくなるからと早めに買ったジャガイモの種を植えた方は、その後雪が降り、寒さで全滅してしまう被害が多かった。今後も真夏には作物が取れなくなるのではと危機感がある。天候をみながらやらないと農業は大変なことになる」と報告しました。

 参加者の清水修さんからの「昨年はネギが全滅だったが、どんな対策をしたらいいのか」という質問に、森千恵子さん(熊谷市)は「ネギはもともと寒いところでつくるもので熱いのがだめ。夏の間は草が生えてもいじらない。草で暑さを防ぎ、涼しくなってから作業を始める。それでも暑さには限度がある」と答えました。

 総会は、男性3人も加わり、有意義なものとなりました。

(埼玉農民連東部センター 伊澤潔美)