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市民と野党の共同候補 衆院3補選 3人全員当選(2024年05月13日 第1600号)

 4月28日投開票で行われた3つの衆議院補欠選挙で、いずれも市民と野党の共同候補が勝利しました。
 勝利したのは、島根1区・亀井亜紀子さん(立憲民主党、元衆院議員)、長崎3区・山田勝彦さん(前衆院議員、立憲民主党)、東京15区・酒井菜摘さん(立憲民主党)です。
 補選の結果は、行き詰まる自民党政治、「政治とカネ」の問題について国民が審判を下し、岸田政権に痛打を与えました。

自公との一騎打ち 島根1区で圧勝

激励に訪れた長谷川敏郎・全国連会長(右)と亀井さん=4月12日

 3選挙区のうち唯一の与野党対決となった島根1区では、亀井亜紀子さん(58)が8万2691票を獲得し、自民新人候補の得票の1・4倍、約2万5千票の大差で圧勝しました。
 島根県では中選挙区制時代には共産党や社会党が議席を持っていましたが、1996年の小選挙区制導入以降では自民党が独占してきました。今回は自民党の裏金問題、岸田内閣の支持率低迷の中で行われ、保守王国の牙(が)城をついに打ち崩す歴史的な選挙となりました。亀井さんの勝利は市民と野党の支援にこたえ、島根県民の良識を全国に示す結果をもたらしました。
 公約のなかに「農林水産業を振興し、食料自給率を上げます」とはっきりと掲げられています。
 島根農民連は3年前の衆議院選挙に続き、今回の補選でも亀井候補を支援しました。
 今後の活躍を期待しています。
 (島根農民連会長 田食道弘)