農のこころ 丸山美沙夫 水番のやんまのやうな目と合へり 工藤 義夫(2024年05月27日 第1602号)
句集『舷窓』から。水田地帯は用水路から自家堰を引いて田圃の耕作をしてきた。旱魃になると昔は水喧嘩も絶えなく起きた。中には夜通し水番して水の盗み合いもあった。今日では共同した灌漑用水路も整備され水管理の当番もいる。この句の「やんまのやうな目」には、農と水を守る臨場感が捉えられている。
句集『舷窓』から。水田地帯は用水路から自家堰を引いて田圃の耕作をしてきた。旱魃になると昔は水喧嘩も絶えなく起きた。中には夜通し水番して水の盗み合いもあった。今日では共同した灌漑用水路も整備され水管理の当番もいる。この句の「やんまのやうな目」には、農と水を守る臨場感が捉えられている。